SSブログ

自作のステップソール板をテスト〜狭山スキー場にて〜 [装備]

狭山スキー場に行ってきました。屋根付きのスキー場です。息子のスキーを新調したので試し滑りが目的であります。自作のステップソール(ウロコ)付きのスキー板です。さて、どのくらい登れるのでしょうか。

緩い斜面ならなんとかいけそうです。息子曰く、去年まで使っていたクロカンの板(MADSHUS)にはかなわないようだ。改良の余地ありか。。

青い板が今回使用したもの。ニシザワの中古のアルペンスキーの板(120cm、74-60-67、片方で700g)。ほしいのは、歩いて滑れる板なので、あんまりサイドカットのきつい最近のカービングスキーは避けました。ネットオークションで1000円で落札。こいつに自作でステップを刻んだわけであります。
となりの赤い板は昨シーズンまで使っていたクロカンスキー板(MADSHUA Vette Multigrip Jr、120cm、54-48-52)。歩き中心のスキーハイキングには、このクロカン板で十分ですが、滑降も楽しめる、いわゆるバックカントリー的なスキー板(スチールエッジ付きの板、しかもウロコ付き)が欲しかったわけです。でも、いろいろ調べましたが、この種の子供用の板は製品ではないようですね。大人向けなら、KARHUのXCDシリーズあるいは、Fisherのs-boundシリーズあたりになるんでしょうが。。子供用の売ってないなら自分で作ろうというわけであります。

ステップを刻む方法は、いたってシンプル。電工ドリルに金属用ヤスリ(直径75mm)を装着して削るのみ。こんなかんじ。これで、半月型のステップを刻もう、というわけです。

●半月型のステップ(ウロコ)
橋谷晃さんの著書「ネイチャースキーへ行こう」(スキージャーナル刊)のP.85〜86あたりにステップソールの説明と写真があります。この写真の“半月型のステップ”を参考にしました。この本によると、橋谷さんの「木風舎」では工場に委託してステップソールの加工をしてもらっているらしい。

それならば自分でもできるはずということで。。やってみたわけですが、スキー板の中心に揃えて、しかも一定の間隔でステップを美しく仕上げようとするとそれなりに工夫が必要。
以下は、私の方法です。もっといいやり方もあるでしょう。が、とりあえずご紹介。

まず、ヤスリの回転軸を定位置に固定するための仕掛け(工具)をつくります。軸を受ける穴がほしいわけです。

不要になったCD-ROM利用するのがいろいろ考えた末の結論。板を削り出します。

CD-ROMの穴を利用するわけです。リーマーで削る要領で穴を大きくするとヤスリの軸の径にぴったりになります。

これをガムテープで所定の位置に貼付けます。(板の中心線にあわせてる。一定の間隔でずらしていくわけです。)

そして、この穴に合わせてヤスリを回転させれば、こんなかんじに半月ステップが削れます。

片方の板でステップの数は、21個。今回は25mmピッチにしたので、ステップの範囲は、50cmくらいになります。50cmの根拠は、MADSHUA Vette Multigrip Jrを見本にしました。おなじ120cmの板だったのでステップの範囲が同じくらいになるようにしてみました。

ステップソールが完成したところで、ビンディングと靴のセットアップです。
さっそく、東京・神田の「タマキスポーツ」に相談にいきました。
ある程度滑れて歩ける装備ということで、結論はNNN-BCのビンディングと靴のセットです。

最初は、75mm3ピン規格のテレマーク仕様にこだわったのですが、ちょうどよい子供にあう靴がないんですね。「alpina BLAZER JR」を狙っていたのですが日本に輸入されていないらしい。ガルモンテから「テレダクティル」という子供用3ピンのプラブーツが出てますが、ちょっと歩きにくそう。
NNN-BCの靴も子供用はないですが、軽くできているので女性用の小さめでなんとかなりそう。19cmの足ですが、22.5cmにしました。3シーズンはもつかな。

今回この装備で、息子はゲレンデの斜面を滑ってましたが、なかなかよさそうです。昨シーズンまでのクロカンの装備よりは、ずいぶん安定したんじゃないでしょうか。


nice!(1)  コメント(5)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 5

ohbuchi

お久しぶり!お子さん,いくつでしたっけ?私の子供は6歳10ヶ月と5歳1ヶ月.長谷川さんのお子さんの22kgと比べて,私の上の子は25kgです...
私の子は下の子が今年,ピステの初級者斜面でプルークできるようになりました.妻と私で,子供を連れてバックカウントリースキーに行きたいな,と言っていますが,時間がありません.用具も調達しないと.
by ohbuchi (2007-01-14 20:18) 

hasegawa

ohbuchiさん、ほんとうにお久しぶりです。ブログみていただきありがとうございます。うちの息子は小学校2年生です。昨シーズンはじめてバックカントリースキーっぽいことをしました。北八ヶ岳の簡単なルートですが。その記事はこちら↓
http://blog.so-net.ne.jp/kinoko_yama/2006-03-11
この時の子どもの板はクロカン用(MADSHUA Vette Multigrip Jr)です。ただし、靴とビンディングは3ピン(71mm規格)なんのでちょっとしっかりしてます。
子ども用のfree-hell、バックカントリースキー用具の選択は悩ましいですね。いわゆるクロスカントリー用の靴と板(ノーエッジ)ならばいくつか選択肢があると思います。スチールエッジ付きとなると今回ご紹介したようにアルペンスキー板を転用するしかないようです。その場合、登りや歩きのためには、ウロコ付きにこだわらなくても、滑り止めのワックスやシール(スキン)で対処するという手もありますね。
by hasegawa (2007-01-15 23:15) 

あれあれまさや

お久しぶりです。以前ご利用いただいた宿の主人です。
うちの子供に何とかクロカンやテレマークをやらせたいと思い、
道具の調達を考えていたら、偶然hasegawaさんのこのページに
行き当たりました。
うちではKaruhuのスキーシューに3ピンビンディングを付けてみたので、
靴さえあればやらせられるのですが、75mmノルムのジュニアの
靴って本当に見つけにくいものですね。まして同じサイズを2つなんて
絶望的に感じてしまいます。
hasegawaさんを見習って、自作を考えてみようかなと思ってたりして。
by あれあれまさや (2008-02-19 12:14) 

hasegawa

あれあれまさやまさ、お久しぶりです。たいへんお世話になりました。
75mmノルムの子供用の靴というと当時はガルモンテの「テレダクティル」しか手に入らないようでした。でも私は歩きやすい靴を探していたので、ごついプラブーツの「テレダクティル」は採用しませんでした。

ところで、小さい子向けですが
カルフのキッズ用のスキーでテディーセットというのがあります。

http://www.miyakosports.co.jp/Brand/KARHU/2007-2008/ski/KIDS.htm
>テディーセット¥12,600(本体価格¥12,000)スキー ビンディング ポール3点セット
>幼稚園、小学校低学年向オールラウンドシューズ使用モデル。オールラウンドシューズ対応ビンディングとポールの3点セット

“オールラウンドシューズ対応ビンディング”。実物を見たことないのですが、アルペンとかクロカンとかに分かれるそれ以前の入門スキーとしてよさそうです。(わたしは雪国で育ちましたが子供のころ低学年くらいまでは長靴スキーで遊んでいたものでだよなあ。)
by hasegawa (2008-02-23 11:40) 

あれあれまさや

お返事ありがとうございました。

> カルフのキッズ用のスキーでテディーセットというのがあります。
実はそれ、あるルートで入手して既に持っているのですが、
パンダスキーよりやや質感の良い程度の品物で、ビンディングからすぐに
靴がずれてしまうし、とても下りを楽しめるようなものではありません。
(平坦地限定ですね)

ですので、足のサイズが22cmくらいになると普通のスキーシューも
出来るようになるので、それまで待とうと思います。

テレダクティルも既に型落ちになっていて、もはやネットでは23.0が
1足しか見つかりません。新しいG-Rexというやつでは値段が倍以上に
なっています。スカルパでも同様のモデルを出しましたが、同様の
値段です。

ですので、足のサイズが22cmくらいになると普通のスキーシューも
出来るようになるので、それまで待とうと思います。
by あれあれまさや (2008-02-23 14:05) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。